2019年4月27日土曜日

鎖肛について1

簡単におさらい


鎖肛というのは簡単に言うとお尻の穴がない状態で生まれるということです。当然お尻の穴がないのでうんちが出せませんから外科手術が満足にできない時代は残念ながら亡くなってしまう病気でした。

良く病院で問診の時に既往歴を聞かれたり書いたりすると思いますが内科の先生だと”さこう”と聞いてもピンとこない方もいらっしゃいます。現在では治療できる病気で基本的には手術をすれば通常の方と変わらない方がとても多いからだと思います。 症状が残ってしまうとそれはとても大変な毎日になるのですが...


外見的には肛門がない(または穴があってもつながっていない)状態ですが体の中を詳しく調べて分類されます。
日本小児外科学会のサイトによると
骨盤部の側面のレントゲン写真で,図のような3本の基準線をもうけて診断します.直腸末端が肛門部皮膚のごく近くまで届いている ものを低位型といい,皮膚より遠く離れているものはその程度の差によって,中間位型と高位型に分けられます.また,瘻孔の有無とその部位による分類もあります.
とあります。 直腸末端というのは直腸の先端、端のことですね。肛門部皮膚というのは通常肛門がある位置の表面のことです。簡単に言えばどの程度うんちの通り道が作られていないかという事です。また瘻孔というのは小さい穴・細い通路のことです。瘻孔があるという状態はうんちの通り道があることはあるのだけれど出口が肛門ではなくおしっこの通り道だったりお尻の穴以外の所ということです。

低位型というのはうんちの通り道が少し作られていない。作られていない部分が長くなるにつれ中間位型、高位型と分類されるのです。(より正確にはお尻の穴を閉める筋肉の間を直腸が通っていれば低位型、筋肉まで達していないのが高位型です。)

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浪人時代 中学・高校と洋楽が大好きで当時流行でもありましたがハードロック/へヴィメタルをよく聴いていました。 当時はレコードが中心の時代です。少ないお小遣いで色々聴きたいのでレンタルしたり中古レコード屋さんめぐりをしたり... そんな生活ですから進路を考えた時に音響...